苗木の植え付けのやり方は?植林作業で気をつけること

苗木の植え付けのやり方は?植林作業で気をつけること

脱炭素のテーマにより温室効果ガスであるCO2吸収のために森林づくりが世界的に注目されてます。

日本国内においても各地で植林、植樹が行われています。

植林は苗木を植えることですが、作業員が人力で一日に数百本から数千本を植え付けします。

山林は傾斜地なので苗木を運ぶのも重労働で、地道な作業をコツコツと続けなければなりません。

植林作業の「植え付け」について説明していきます。

植え付け作業の手順

植え付けする苗木の樹種や規格は指定

北海道北部では主にトドマツやエゾマツが植林されています。

植え付けする苗木の樹種や規格は指定されていて、苗畑から適切に品質管理して運搬するところから十分に気を付けます。

仮植とは?

仮植とは一時的に苗木を植えておく作業で、一気に植え付けできないのでそれまで「仮に植える」ことです。
カラマツ仮植完了

植林するために山林の現場に運んできた苗木は、まず、仮植という作業をします。

仮植とは一時的に苗木を植えておく作業で、一気に植え付けできないのでそれまで「仮に植える」ことです。

根が乾燥したり、袋の苗木が直射日光で弱ったり、死なないように養生することです。

マーキングした箇所に鍬で植穴を掘ります。

植え付ける間隔は、指定された面積や本数、間隔を確認してあらかじめマーキングしておきます。
植え付ける間隔も厳格

植え付け作業をする現場において、まず、作業員は必要な本数を苗木袋に入れて植える場所に持ち運びます。

植え付ける間隔は、指定された面積や本数、間隔を確認してあらかじめマーキングしておきます。

植え付ける場所の落ち葉や小枝を取り除きます。

くわを使って10cmほどの苗木の根を曲げずに植えられる穴を掘ります。

植え穴に石や落ち葉は入れないようにします。

くわを使って10cmほどの苗木の根を曲げずに植えられる穴を掘ります。

苗木を埋め戻すときに気を付けること

苗を穴に入れた時に手に持って浮かした状態で埋めます。苗木を引っ張っても抜けないくらい固めます。
根が張りやすいように

苗木の根は広げてから植えます。

埋め戻すときは、山側の下層の土をほぐしてかけます。

苗木の根を垂直にするために、苗を穴に入れた時に手に持って浮かした状態で埋めます。

根と地を密着させるように埋め戻した土を踏み、苗木を引っ張っても抜けないくらい固めます。

樹種によっては深く植えた方が良い苗木と、浅く植えるべき苗木があります。

体重をかけて意外に強く踏み固めないと苗木は育ちません。

南の方角を意識して葉に陽が当たりやすいように作業を進めます。

落ち葉は保湿効果があり土の乾燥を防いでくれるので、周囲にある落ち葉や小枝を植えた苗の周りに被せます。

落ち葉は保湿効果があり土の乾燥を防いでくれるので、周囲にある落ち葉や小枝を植えた苗の周りに被せます。
落ち葉や小枝を苗の周りに被せます

植えてから数年で評価される「活着率」

活着率は100%に近いのが望ましいですが、ときには50%から60%という散々な植林地もあります。
苗木の活着率が評価されます

苗木を植えてから一定の年数で、苗木の活着率が評価されます。

活着率は100%に近いのが望ましいですが、ときには50%から60%という散々な植林地もあります。

運が悪いときは、植えてすぐに土砂災害に見舞われたり、動物の食害に遭うケースもあります。

活着率の良し悪しは、植え方だけでなくその時の気候や苗木の樹種、規格選び、土壌や苗木のコンディション等、様々な原因も複合的に作用することも考えられます。

意外に緊張感がある植林現場

植え方が悪くて活着率を低下させるわけにはいきません。
緊張感がある植林現場

植林作業は森づくりの基本であり、未来の地球環境への投資でもあります。

私たちとしては植え方が悪くて活着率を低下させるわけにはいきません。

苗木は生き物なので管理が悪いと生育に悪影響が出ますから、意外にも植林の現場は神経を使い緊張感があります。

山林でする林業の植え付けは、どこかのどかで牧歌的なイメージがありますが、迅速に手際よく仕事を進めないと苗木はしっかり生長してくれません。

植え付け作業の機械化はもう少し先か…

近い将来に植え付け作業の自動化は十分にあり得る
植え付けの機械化はもう少し先か…

スマート林業で植え付け作業の機械化も開発が進んでいますが、植え付け地の形状が傾斜地で複雑な動きが多いので、今のところ普及はそれほど進んでいません。

コンテナ苗など新しい植え付け方法も開発されていて、近い将来に植え付け作業の自動化は十分にあり得ると思います。

現場は人手不足に悩まされていて、早く機械化がすすむように現場の課題を明らかにすることが必要でしょう。

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