転職するにも林業の仕事内容は?バイトは可能?

林業の仕事内容は?

転職を考えているんだけど、林業の仕事内容がちょっとわからなくて…

ネットで「林業転職」を検索すると

  • きつすぎて辞めた
  • 林業オワコン
  • 危険すぎる

などと、良い印象がありません…。

不幸にもひどい経験をしてもうこりごりという人もいるでしょう。

いまだに丸太を担いで運ぶ肉体労働をイメージする人も多くいます。

古くから続く仕事って、人々の営みがある限りなかなか簡単に無くなりません。

  • 実践しないと覚えられない技術を得たい
  • 働く実感を感じたい
  • 社会の役に立つ仕事と認識できる

これらは間違いないのですが、とにかく林業は人気がありません。

今の林業リアルと仕事内容をまとめてみました。

林業のバイトってあるの?

林業の雇用形態は古くから様々です。

古くから林業のバイトはあります。

パートや季節労働者、非正規雇用など林業の雇用形態は様々です。

高齢者は年金をもらいながら林業に従事する人もいます。

半年だけ林業をやって、半年は別の仕事をする短期で働く人もいます。

雇用形態は柔軟なのが林業の特徴です。

林業は事故が多い業種なので労災や保険は、どんな雇用形態でも必ず加入します。

仕事内容は?

林業の仕事内容は下記によって差があります。

  • 傾斜の緩急
  • 集落や地域文化
  • 設備投資の積極性
  • 民間会社OR森林組合
  • 植林系OR伐採系

集落の伝統の掟があったり、急峻な地形で林業をしている地域があります。

機械化に精力的だったり、民間会社か森林組合によっても仕事内容や待遇に差が出るでしょう。

造林育林の植える方を専門とする会社、伐採をメインにする会社によっても仕事内容に差が出ます。

土木や造園と林業を併せて経営している会社もあります。

伐って植えて育てる、一貫した内容に

今の林業は植える育てる伐るをすべてやる事業に変化しました。

造林育林はまだ人手に頼る作業が多く、肉体的労働が多いでしょう。

一方で伐採はこの10年で機械化が進み、オペレーターが主な業務です。

植栽専門、伐採専門のすみ分けをせずに両方を総合的に行う林業会社が増えてきました。

現場ごとに「伐って植えて育てる」を一貫して行うことになってきました。

事業会社に責任を持たせ、かつ効率よい現場整備をさせることで生産性を上げようという試みです。

なので、仕事内容も一年で変化することになります。

体力に自信がないけど…

小運搬と移動が最も疲れる仕事内容です。

丸太を担ぐとかノコギリで木を伐るとかそんな肉体労働はありません。

植え付けや育林の下草刈りでは、苗木運搬や刈り払い機を操作するなど一定の肉体労働が必要です。

イメージしがちな苦痛を伴う肉体労働は今の林業にないといえます。

私がキツイなと思うことは、現場傾斜地の上り下りです。

斜面を一日中移動するので「知らぬ間に足腰が疲れている…」という事があります。

でも、それは次第に慣れていくものです。

初心者の安全

林業事故は一人作業の時に発生することが多いです。

誰も見ていないという油断から事故が発生します。

事故を起こすのはなぜかベテランが多かったりします。

慣れや油断があって重大災害が発生します。

初心者が現場にいるときは仲間が目を離しません。

仲間が見てくれてますし、不慣れな初心者はむしろ警戒するので安全と言えるでしょう。

会話が苦手な人でも大丈夫

チームで活動しますが作業は個人単位です。

作業班は数人単位のチームです。

通勤や昼食時ぐらいは職員同士が会話する事はあります。

ですが、仕事がはじまると作業は基本的に個人プレーです。

作業内容を打ち合わせしたら後は淡々と進めていくだけです。

トラブルが発生したり危険予知をしたら、報告したり回避する行動を仲間ととることになります。

それ以外は安全と体調に気を使いながら、各々が自分のペースで作業を進めていく仕組みです。

ノルマはないが達成感がある理由

作業の出来高はデータで標準化されてます。

この傾斜なら一日にこれくらいは植えつけられるかな?

今日は暑いからこの面積以外はムリ…

というデータが保管されています。

それは特定条件下で無理のない作業量に設定されていることがほとんどです。

なので、無理な労働を知るような林業作業が今はありません。

ココまで聞くと単純な作業に聞こえてきますよね…。

ところが自然が相手なので、毎日天候が変わり季節によっても効率が変化します。

毎年、同じ現場で同じ作業条件になる事はあり得ません。

今日はこれくらいが目標だね…

単純作業に聞こえますが林業は意外に深く飽きない仕事なのです。

林業に転職すると朝型になる

昔から内臓は冷やさないほうが良いと言われてます。

頭は冷えてる状態の方が脳活動が良いとされてます。

そう考えると、朝の方が気温が低いので打ち合わせをしたり重要作業をするには向いてます。

脳を使った仕事は早朝が良い時間帯です。

汗をかくと疲れを感じるものです。

汗をかく前に大事な仕事をする方が集中力が高まります。

つまり早朝の涼しい時間帯は林業で貴重な時間なのです。

事故データから夕方は要注意

交通事故の統計によると一日で最も事故が発生する時間帯は薄暮です。

重傷事故以上のほとんどが午後4時からです。

交通事故は夕方のお買い物や下校で人通りが多くなったりする原因も考えられます。

しかし、日没時間が近くなると日の傾きにより見えにくくなったり暗さを感じます。

一日の疲れが出てくる時間帯です。

作業に集中力が欠けやすくなります。

夕方に様々な事故が多いデータは古くからの傾向です。

林業災害も同じように感じるのでこのデータを意識しなければなりません。

朝の片付けはもったいない!

涼しい朝は脳を使う作業の方が適している

東南アジアを旅行してみると昼間働かない光景を見たことありませんか?

早朝または夜に働いているのです。

夕方の疲れた状態で作業するよりも朝の方がはかどります。

予定していた工程より早めにすすむと、天候急変やトラブルなどの想定外の事態に慌てることがありません。

朝時間を効率化させるために、やってはいけないのが前日の片付けだと思います。

前日の後片付けを早朝にやると効率を下げる気がします。

後片付けはあまり脳を使わないので、もったいない気がします。

安全計画を話し合ったり困難な工程に取り掛かるには、朝いちばんが良いと思います。

まとめ

毎日、満員電車に揺られて出勤し同じような作業を何十年も続けている方が多いですね。

事務作業でExcelやワードを使い、よくわからないファイルを毎日作り続けている人から見れば林業作業はエキサイティングだと思います。

最初はバイト気分で問題ないと思います。

当社の仕事は、冬は伐採で春に植え付け、夏秋に育林をしています。

夏は海水浴ができて、冬にカマクラを作れる日本でもちょっと特殊な地域です。

林業会社間で転職するのもアリ

林業は危険だと思ったり、体力的にキツイと思ってやめる方がいます。

意外にも林業を辞める理由に人間関係を挙げる人も少なくありません。

組織の風習や会社の姿勢が影響していると思われます。

いまだに安全意識が低い会社が存在します。

経営者がいい加減で放漫経営でも続いている林業事業体があります。

「自分に合わないな…」と思えば林業をあきらめるのではなく、会社や組織を異動するのは何も問題ないと思います。

積極的に設備投資してる会社を選ぶ

ハーベスタやグラップルなど林業高性能機械の設備投資は欠かせない

林業の仕事内容を簡単に分けると3つに分かれると思います。

植栽、育林と伐採です。

それぞれ仕事内容が違いますが、どれも年々機械化が進み肉体的苦痛が少なくなってきました。

  • 刈り払い機
  • チェーンソー
  • 運搬具
  • 空調服
  • 送迎自動車

近年の道具や機械の進化が効果を発揮しているといえます。

伐採に関してはこの10年で高性能林業機械が導入されました。

土場伐りというチェンソーマンの仕事がなくなりました。

伐採はかなり機械化が進んだと言えます。

同様に植栽や育林においても様々な道具や機械を駆使して、少しずつ肉体的な労働が減ると予測されてます。

林業会社を選ぶときには安全とともに新しい道具や機械を積極的に導入しているかどうかも、よい会社を見極める大切なポイントだと思います。

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